トップファイター/ボトムファイター

 
「機動戦士 Vガンダム」より、Vガンダムの分離形態トップファイター&ボトムファイターです。さて、数あるガンダムの中でVガンダム程MG化に際し最もその再現性が疑問視されていたガンダムも無かったのではないでしょうか。さすがに10年程前だと差し替え変形とかだったんだろうなぁと考えると今この時に製品化されたのは妥当な事だったと思います。しかし、いや待ちましたね!本放送から17年。当時出ていたキットもまあまあの出来だったと思いますがここまでの出来では無かったですからね。(ま、当然の事だけど)特にコアファイター近辺の可動と精度はなんじゃこりゃと仮組時に感動しましたからねぇ。個人的にはビデオで(!)全巻持ってる程のファンですから、今回のVer.Ka化はホントに嬉しい出来事でした。さて、では何故に変形後のこれなのか?模型趣味を嗜む方々には幾つか「何時かはやってみたい」というネタが有るかと思いますが私にとってはエンディングバージョン(以下ED)のトップファイターとボトムファイターを作ってみたかったんですね。放送時に見た時に明らかに設定の形状を無視した様なアレンジが掛かったいかにも飛びそうなこやつらにヤラレましてね。いつかはアレを・・・とずっと思っていた訳ですよ。劇中でも器用に分離出来る事を最大限に生かした戦法も数々見られましたし大気圏内ではMS形態よりも分離して飛んでた描写の方が多かったんじゃないか?って位「変形&合体」が印象深い機体でしたからね。しかし当時は、割と直ぐにV2ガンダムが出て興味がV2に移ってしまって、結局Vガンダムは一度も作る事無く今まで来た訳です。そんな折の今回のMGですよ。恐らくVダッシュは後に出るだろうしヘキサも作りたいけどどうせならVダッシュと一緒にやった方が良いかな?とも考えて。なら、先に変形したED版をやっちまおう!と言う考えに至った訳ですね。で、どうせなら素の状態(ED版をそのまま再現するのでは無く)に仕上げるよりも放送当時の「ニュータイプ」のイラストに有った様なディティールも入れ、Ver.Ka版デカールも貼って、てんこもり状態で行こうと考えた訳ですね。しかし、久々に結構な改造量となりました。
ボトムファイター
MS形態優先の為若干設定と異なる部分が有ります。その辺を再現しつつED版の感じを再現していきます。まずは足首。ピタッと閉じた様にする為大幅に形状変更。足甲装甲は違い過ぎるので作り起こしです。スネは7ミリ程延長し、脚上方のフィンは作り起こしで大型化、下方になるヒザの展開してる装甲も延長。ヒザ関節周辺もED版の形状に修正、モモにモールドを追加し、先端も延長しています。変形の都合で(っても元々二次元の嘘が凄い箇所ですが)形状が違ってるコアファイターを大幅に形状修正。特にインテーク周辺が全然再現されてないので設定を参考に作り起こしてます。さらに主翼、尾翼を大型化しエンジンノズルや上方インテークの位置を替え機首も延長しています。ボトムリムとの接合位置&方法も設定通りに変更しています。頭部はED画像を見ると角度的に黄色いアンテナが見えない事からヘキサの頭部と判断しました。(なのでパイロットはマーベットさん)耳は旧キットの長くスリムな物に替えてます。脚部のフィンと角度を揃えてるのが拘りです。さらに頭部のバルカンを進行方向に向くように調整しています。
トップファイター
コアファイターが内臓されてる分それ程苦労はしませんでしたが、一応露出する部分はボトムファイターに付いてる物と共通の処理をしています。ED画像だと肩装甲が異常にデカく描かれているんですがさすがにその他の部分と整合性が取れなさそうなんである程度の延長に留めています。と言っても5mm伸びているのでかなり大型化しているんですが。腕は上腕付け根とシールド部分(赤いパーツ)先端で計5mm伸ばし、上部の隙間は設定上のシャッターを再現しています。ビームライフルはそのまま。さらに腹装甲、腰部装甲を設定通りの位置に変更。ここは位置変更でかなり伸びてますので延長とかしていません。

そんな訳で完成しました。理屈を考えると今回のキットで再現された各形態が嘘が無いハズなんですがそこはそれ、という事で随分「飛びそう」にはなったと思いますがどうでしょう。まあ実際キットのままでは充分各部が固定されませんから、変形遊びをしていてもポロポロとパーツが取れて(特に股関節が酷いですからねぇ・・・)ストレスが出たりしますけど、これで変形は出来なくなりましたが存分にブンドド出来るな、と(笑)


2010/2/26完成
メーカー:バンダイ:マスターグレードシリーズ使用
スケ−ル:1/100
サイズ:全長トップファイター14cm/ボトムファイター18.5cm


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