L.E.DミラージュV3



「ファイブスター物語」より、L.E.DミラージュV3 インフェルノナパームです。さて、ボークス製インジェクションキットのLEDが出ると発表されてから発売されるまで随分と待たされましたね。しかもようやくの発売から殆ど間を置かずに何と原作の方から「モーターヘッド」というロボットの存在が消されてしまうという「一大事」が起こってしまいました。これは長年のファン・・・いや、恐らくファン歴が長い人程ショックが大きかったのではないか?と思われます。かく言う私も「もうMHに関してはいいか・・・」と完全に諦めモードに入ってしまっています。その為知人が安く譲ってくれたこのLEDも仕上げの大変さも簡単に想像出来たと言う事も有りましたが製作に対する意欲というものが中々沸いてこない期間が続きましたね。しかし、LEDに関してはウェーブの前身であるラークから発売された一番最初のMH立体物(だよね?違ってたらゴメンナサイ)であるキットから購入(これは完成させる事が出来ませんでしたが)していましたし、思い入れが強い存在ではありましたので作品中で無しにされたとは言えこれまで自身で購入、製作した物と一時期やっていた製作代行業で製作した物を入れると70騎近くはMHを作ってきた自負から、MHというカテゴリーの立体物の総決算のつもり・・・これで終いにする位の意気込みで今回作ってみた、という訳ですね。もうこんだけの物を作ったんだからいいや、という大義名分として、でありますね。
今回のLEDは元々の設定上装甲は半透明である、と言う事から長年立体化するなら装甲を薄く成型出来るインジェクションキットが最も適しているという考えだった私にとっては正に理想通りのLEDであると言えます。代行での製作では有りましたがレジンキット版でLEDを作ってはいましたがあれは結構中身の再現が省かれた物で値段の割には中途半端だったなぁと言う印象でしたが。とは言えその半透明装甲という設定を活かそうとすると途端に難しい問題に行き当たります。インジェクションキットである以上パーツの張り合わせという作業からは逃げられない訳でその為の作業に付き物のパテ埋めが最大のネックになるのではないか、という考えが実の所長いあいだ製作作業に移行出来なかった理由でもあります。特に長大なフレームランチャーがホビーショーだかのランナー展示で思いっきり真っ二つになっていて、いやいや、そこ一番目立つ所やんと、どうしたら良いんだろうとそこばかり気にしていました。ただ、現実にキットを手に入れ中を吟味した結果そこは普通に接着出来るんだから、深く考えずにまずはやってみようと今回の製作となりました。

さて、そんなキットの中身ですが、800を超えるパーツ数と鬼分割は既にキャラクター物の枠を超えてしまっていて組み上げて行く際各パーツを慎重に摺り合わせながらでないと色々と破綻が起きてしまう難儀な内容となっています。どうやらフレイムユニット同梱と別に単騎としての商品展開も視野に入れてたらしく、各関節は稼動する様に出来ていますがどう考えても固定仕様一択だろう、と言う事で今回下半身は完全に固定しています。製作順序もいつもだったら本体→付属物の順で作って行くんですが本体からやってしまうとフレイムランチャー関連を面倒に思って(初回特典のメタル製実剣が有ったので)やらなくなりそうだったんで(笑)まずはフレイムタンクから作っていきました。まあ、その他にも理由があってキットの標準仕様としてタンクには台座が要るんですが組み方しだいで台座無しに出来るのでは?と考えたからなんですね。で、タンク→胴体→脚部→肩→フレイムランチャーと組んでバランスを調整。なんとか全部の装備を装着すれば背中の支えは無くても立てる様には出来ました。さすがにランチャーは無理でしたけどね。まあ、そんな内容のキットでしたが最初に完成見本を見た時から違和感が有って、どうやらLED本体の等身バランスって単騎でも状態を基準にしたらしく付属物を付けると手足が短くなってる様なんです。ただ、ガンプラみたく脛や腿を切って伸ばすと言う事も出来ないので腿と股関節との間、膝間接、足首関節でそれぞれ1oずつ延長して足長にし、さらに上腕の内装で2o延長し、設定画で見る様なバランスに近くなる様に調整しています。問題だったパーティングラインも瞬間接着剤をパテ替わりに盛る事で解決。ただ、光に透かすと接続面は見えてしまいますが(笑)塗装に関してはあまり白を強くすると折角の半透明成型が活かせなくなるのでクリアーにホワイトパールを混ぜた物を吹き重ねるだけとし、透けた様な感じに見える様演出しています。脛やミラージュマークも透明パーツで抜かれていてちょっともったいなかったんですがデカールの色と合わせる意味も込めて上からシャインレッドで塗っています。銀色のパーツは設定を見るとかなり青紫系の色に描かれていますが、さすがにこの色をそのまま塗るのもLEDのイメージと違うなぁと(この辺が古参のファン心理だったり)銀にクリアーブルーを混ぜて中間の様な色合いとしました。これが思いの他綺麗な色になったので良しとします。仕上げは今回アイシャ騎としています。
そんな訳で完成しました。さすがにフル装備だと撮影ブースに入り切らないので正面の画像がありませんがご容赦を。まあ、この状態だと我が家では置いておける場所が無いので単騎で飾る用に実剣も用意。これだと手足が随分伸びてるのが良く解ると思います。まあ、こういった手間暇掛かる大物を作る機会は人生で後何回あるかは解りませんが一応大満足の立体であると思います。ボークスさんにはこれからも「モーターヘッド」の模型化をお願いしたい物ですね。是非SR3辺りをですね
 
2015/6/27完成
メ−カー:ボ−クス
スケール:1/100
頭丁高29cm(カウンターウエイト含む):フレイムランチャー全長72p

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